はじめに

こんにちは、ポピュリズムガチアンチのマイマイです
皆さんは「ポピュリズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
近年、この言葉はあらゆる国の政治を語る上で避けて通れないものになりました。
しかし、不思議なことに、誰もがその意味を何となく知っているようでいて、実際には深く考えたことのある人は少ないように思います。
ポピュリズムとは、簡単に言えば「国民の感情に寄り添う政治」と言われます。
聞こえは悪くありません。むしろ「民意を尊重する」と言われれば、多くの人が肯定的にうなずくでしょう。
しかし、そこには大きな罠が隠されているのです。
今回はそんな二面性を持つ思想「ポピュリズム」に関して、詳しい概要から具体的な失敗まで、
詳しく書いていこうと思うので、ぜひ最後までご覧ください。
ポピュリズムの定義
ポピュリズム(populism) 日本語訳:大衆迎合主義
実はポピュリズムの定義はかなり曖昧で、学者によって立場が分かれています。
私がが支持する定義としては、
「人民」の立場から既成政治やエリートを批判する政治運動
をポピュリズムと捉えるものです。
なんのことやらって感じですが、近年の日本で見られるものは、「財務省ガー、裏金議員ガー」というように、国民とエリートの対立を煽り、批判する政治が具体的な例です。
ポピュリズムを研究するオランダの政治学者、Cas Mudde氏によると
- 薄いイデオロギー
- 腐敗したエリートと善良な人々という構図
- 善悪の二元論
- 政治は善良な人々による一般意志の表現と主張
という要素を満たすものがポピュリズムと定義されています。
つまり、右翼や左翼などのように特定の考えを持っているというより、右派ポピュリズム、左派ポピュリズムのように他の思想とくっつけてイデオロギー化するという特徴を持っており、
腐敗したエリートと善良な人々という対立された構図を主張し、腐敗したエリートは悪であり、「人民」は正義であるという絶対的な敵対関係を主張する思想であるという定義です。
また、ポピュリストは、自分たちこそが「真の人民」を代表すると主張するとされ、
ポピュリストにとって実際に「人民」であるのは、ポピュリストに「賛成する人々亅だけで、他の人々は除外されていると指摘する見方もあります。
例えとして、イジェル・ファラージがブレグジットを「実在の人々の勝利」であると主張し、ブレグジットに反対した48%の有権者を「人々」から意図的に除外していたというものが挙げられています。
右派ポピュリストと左派ポピュリストの違い
| 分類 | 思想 | 特徴 |
| 右派ポピュリズム | 反エリート主義的感情、「既成概念」への反発、ナショナリズム | 民族や国籍に基づく排外主義に傾きやすい |
| 左派ポピュリズム | 反エリート主義的感情、体制への反対、「庶民」の代弁 | 反資本主義、社会正義、平和主義、反グローバリズム、大企業権力への反対 |

おぼろげながら浮かんできたんです、オレンジとピンクという色が。
ポピュリズムの危険性
社会的分断と対立
ポピュリズムの定義は、「道徳的に純粋で完全に統一された人民」と「腐敗したエリート」という二項対立を軸とします。
この構図の結果、ポピュリスト指導者は、自分たち「だけ」が真の人民を代表していると主張する反多元主義の傾向を持っており、この「反多元主義」の傾向は、言論の自由やマイノリティ(少数派)の保護といった自由民主主義の根幹部分を破壊する原因となります。
「道徳的に純粋無垢な人民」を想定するということは、それ以外の者、すなわち「腐敗したエリート」「怠惰なマイノリティ」 は非道徳的なものとして排除されることを意味します。
そして先にも述べた通り、その「人民」はポピュリストに賛成する者だけを対象としていることになります。
また、「単一で同質的で真正な人民」という想定 は、容易にナショナリズムや人種・民族に基づいた排外主義に傾きがちです。
アイデンティティ(民族や国籍といった属性の違い)をめぐる対立は、「変更が不可能」であり「妥協が困難」なため、強度の高い紛争になりかねず、政治的リスクが高いとされます。
ポピュリストは、裁判所、国会、官僚といった既存の制度をエリートの牙城と見なします。
その為、ポピュリストが政権を担った場合、「人民の名の下に」三権分立や立憲主義を反故にした無制限の権力行使に走る危険性があります。
また、大衆の考えを短絡的に政策に反映しようとする結果、急進的な政治となり、政権反対派に対する抑圧や権力の乱用に陥る危険性があります。
経済政策の失敗
ポピュリズム的な経済政策は、短期的な利益(再分配など)を優先し、マクロ経済的制約を無視するため、最終的に深刻な経済危機を招く傾向がある点が強く批判されています。
成長と所得分配を重視する一方で、インフレや財政赤字、対外制約のリスクを軽視するものを経済的ポピュリズムと定義されます。
財政分野においてポピュリズム政策が問題とされるのは、短期的に有権者へ利益をもたらす可能性が高いものの、長期的に不利益をもたらす可能性が高い政策である点です。
有権者が過度な財政膨張策を支持すると、財政破綻や高インフレといった可能性が生じ、その被害者は有権者自身となります。
具体的なポピュリズムによる失敗例
アルゼンチン
2000年代のネストル・キルチネル、フェルナンデス・キルチネル両大統領の長期政権は、新自由主義と緊縮策を敵視し、孤立主義的な政策を採用しました。
経済成長と所得分配を重視し、インフレや財政赤字を容認しがちな典型的なポピュリスト政策が採られました。
その結果、政府は実態と乖離したインフレ統計を操作し、為替市場への厳格な取引規制や生活必需品の価格凍結令など、経済への介入を強化しました。
しかし、こうした介入は小売業者の売り惜しみを招き、経済をさらに歪めることになりました。
ベネズエラ
チャベス前大統領の下で推進された「大きな政府」をコアとするポピュリズム政策は、通信、銀行、鉄鋼、セメント、酪農業、スーパーマーケットなどの収用(国有化)をもたらし、外国企業は資産接収のリスクを恐れて追加投資をしなくなりました。
民間セクターは非効率な公的セクターに駆逐され、経済全体の活力が奪われました。
国家にとって極めて重要な原油産業への投資が大幅に削減された結果、原油価格急落時に資金備蓄がなかったマドゥロ政権は大量に紙幣を刷り、ハイパーインフレ(年率500%以上)に陥りました。
その結果、食料や生活必需品の深刻な不足、栄養失調や飢餓が報告され、国民の大多数であった支持基盤の貧困層をより深い貧困へと突き落とす結果となりました。
まとめ
いかがでしたか?
ポピュリズムの定義を見ていると、具体的な日本の政党が浮かんでくると思います。
彼らは、排外主義や反緊縮を熱烈に支持し、「支持政党以外の政治家とその支持者」を過度に敵対視しているように思えます。
そして、その政治的姿勢は、先に挙げたポピュリズムに対する懸念と失敗例にピタリと当てはまるのではないでしょうか。
ポピュリズムの失敗に共通して言えることは、短絡的な思考と極端な二分化によって、短期的な利益を求めた結果、長期的に大きな不利益をもたらすというものでした。
もし、聞こえのいい言葉ばかりを並べている政治家がいた場合、一度立ち止まって考えてみる必要があると思います。
国民のためを謳う政策の数々は、もしかしたら票を得るための餌として吊るされた「短期的な利益」であり、食いついてしまえば、将来にその代償を支払うことになるかもしれないのです。
MMTがよく、ポピュリストの反緊縮の主張に利用され、減税の財源として語られているのを見かけます。
そんな魔法の理論はありませんからね。
そんなMMTに関する詳しい解説はコチラからご覧ください。
何事も自分の思想や思考を決めるときは一度深くリサーチすることがすごく大切です。
この記事が皆様のリサーチのお役に立てたなら幸いです。
【コラム】政治家の仕事の本質

どうも、現実主義者のマイマイです!
このコラムでは、私が思う政治家について語ります。
突然ですが皆さん、政治家の役割って何だと思いますか?
いろんな答えがあると思いますが、私は本質的に、
「今、この瞬間を考える国民の代わりに国の未来を考え舵を取る役割」であると思います。
今日のご飯は何にしようか、今月は何を買おうか、今月はどれくらい稼ごうか。
今、この瞬間を必死に生きる私たちは、忙しすぎて国の未来まで正確に考えられないですよね。
それこそ、「手取りが増える!」「減税!」だなんて言われたら、飛びついてしまいたくなるほどです。
しかし、それに政治家が迎合すれば、国の舵は短期的な歓声に振り回されることになります。
「手取りが増える」「減税」といった耳ざわりの良い言葉に人々が飛びつくのは自然なことですが、そこには長期的なコストが隠されています。
よく、自民党の議員が、減税しない悪の親玉のようにポピュリストに罵られている場面を目にします。
しかし、私から見れば、安易な減税をすれば票や支持率は容易に増えるにもかかわらず、それをしないのは日本の未来を真に考えているからであると思うのです。
政治家がその場の人気を優先すると、将来に必要な投資や制度整備が後回しにされます。
教育やインフラ、社会保障といった国の基盤は、目先の歓声では守れません。
結果として、国民の生活は一時的に潤うかもしれませんが、未来の世代に大きな負担を残すことになります。
政治の世界では、遠い未来を見据えた判断が必要になるため、一見不可解に見える判断を政治家がするかもしれません。
しかし、そんなときに飛躍した陰謀論に逃げることなく、冷静に見極められる人に、私はなりたいと思い日々政治とこの国について考えています。
あなたの応援する政治家は真に日本の未来のためを思い働いているでしょうか?
短期的な報酬をちらつかせて票を集める政治家は、日本の未来を静かに売り渡しているのです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
興味深かった、参考になったという方はぜひ共有、拡散お願いします。


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