【雑談コラム】死が怖い?遺伝子論から死について考える【包括適応度】

コラム

はじめに

<span class="bold">マイマイ</span>
マイマイ

こんにちは、への恐怖克服したマイマイです。

皆さんは、「死」が怖いですか?
いつか必ず訪れるその瞬間がどうしても恐ろしく眠れない夜を過ごした人も多いのではないでしょうか。
死ってなんだろう?意識がなくなった状態が永遠に続くの?寝て目が覚めなかったらどうしよう。
こんなこと考えだしたら眠れませんよね。(笑)

私はかなり死にたくないですし、小さなころは、死の想像で眠れなくなった経験があります。

でも、今は「死んでもいいようになる状態」になれるよう、頑張っているんですね。
どういうこと?って思う人が多いと思います。

今回は雑談コラムとして、人生のゴールという観点から死の目的まで、ゆっくり書いていきます。

人生のゴールってなんだろう?

人生のゴールと聞くと、人それぞれ違うもののように感じますよね。

でも、私は大きな根本として全ての生物(動物と植物)に共通するものがあると思います。
それは、「遺伝子を後世に残す」ということ。

アリも大木も雑草も、そして人間も、生きる理由から死ぬ理由まで、全部この目標につながっているんですよね。

人間って、高度な意識を持ちすぎて、「動物と人間」といった具合に意味不明な区別をする場合がありますが、人間は動物に分類されていますからね。(笑)
お金持ちになりたい、とか、異性からモテたい、とか、こういった目標も「遺伝子を後世に残す」ことにつながっているわけです。

生物が死ぬ理由

先に書いた通り、死ぬ理由を一言で表すなら「遺伝子」のためです。
これだけでは意味が分からないと思うので、詳しく深堀してみましょう。

生物が遺伝子を増やすとき、2種類の増やし方がありますよね。
「有性生殖」と「無性生殖」です。

私たちは「有性生殖」で、異性と自分の遺伝子を半分ずつ分け合って、子供を誕生させることによって遺伝子を増やします。

しかし、遺伝子を継承する段階で、遺伝子のコピーミスが起こるんですよね。
これは突然変異として、環境への適応に役立っている側面がありますが、多すぎると逆に遺伝子を後世に残すことが困難になります。

では、コピーミスが多すぎる状態とはどういう状態なのか。
皆さんのご想像の通り、加齢により、生殖機能が衰えた状態ですね。
男では40~50歳で、女では35~40歳で生殖機能が衰え、遺伝子の継承がうまくいかなくなってしまいます。

そのため、生物は老いると死ぬように遺伝子にプログラムされているのです。
まさに、生物というのは「遺伝子」の入れ物、
生物と遺伝子はまるでガンダムとパイロットのような関係なんですね。

鋭い人は「じゃあなんで生殖能力が衰え切った50歳に死なないんだ!」
と、思うかもしれません。
実際、その疑問はまっとうで、意外にも人間以外の多くの種は「老後」が存在しません。
遺伝子を残し終えたらそのまま死にます。

ではなぜ、人間は老後を持つのでしょうか?

老後はレアケース

老後は人間以外に見られないという話をしてきましたが、人間以外に、どのような動物に老後があるのでしょうか。

「シャチなどの一部の鯨類」「アジアゾウ、アフリカゾウ」そして「ヒト」が主な老後を持つ動物です。
これらに共通する特徴、、、それは

「高い社会性をもつ生物」であるということです。

この老後の現象を説明する仮説として、祖母仮説があります。
祖母仮説とは、生殖能力を失った後も長く生きることが、

  • 子や孫の生存率を高める
  • 知識や経験を共有することで群れ全体を支える

といった形で、間接的に遺伝子を次世代へ伝える助けになると考える仮説です。
つまり、「自分が産まなくても、子孫を支援することで遺伝子を広める」という戦略なのです。

<span class="bold">カムナ君</span>
カムナ君

ばあちゃん、いつもありがとよ!

死んでも良い状態とは?

私は、死が怖いと考えている原因を「遺伝子が残せていない状態だから」だと考えています。
逆に言えば、遺伝子さえ残すことができればあとは安心して死ぬだけになれるでしょう。

では、どうやって遺伝子を残すのでしょうか?
大きく2パターン考えられそうです。

  • 自分が直接子供を誕生させ、遺伝子の半分を継承する。
  • 親族を支援することによって、自分の遺伝子の一部を持つ個体に遺伝子を継承させる

①の自分の子供は想像がつきやすいと思います。
子供は自分の遺伝子の半分、つまり子供2人は自分の遺伝子と対等であるといえます。

②では、兄弟や姪や甥も自分と同じ遺伝子を持っているから結果的に自分の遺伝子のコピーを残せる、というものです。

具体的に言えば、自分の遺伝子は、両親から2分の一ずつ遺伝子が分け与えられたはずです。
であるならば、同じ立場の兄弟では自分と遺伝子を50%ほど共有していると言えます。
また、孫、姪、甥は自分と25%の遺伝子を共有していると言えますね。

この概念はW.D.ハミルトンの唱えた「包括適応度」といった考え方です。
もっと知りたい方はぜひこのキーワードで調べてみてください。

<span class="bold">J.B.S.ホールデン</span>
J.B.S.ホールデン

私は自分の命を、兄弟2人または甥(姪)4人のためなら喜んで捧げる。

まとめ

今回は「死」という漠然とした恐怖の減少を、遺伝子という観点で論理的に整理してみました。

なかなか受け入れることができない、しかしいつか必ず来る「死」ですが、
そのときが来た時に、悔いはないと言える人生を送りたいと思いますね。

遺伝子はいつも、合理的であり、利己的である、ということで今回は締めたいと思います。

面白かった、興味深かったと思ってくださった方はぜひ共有、拡散お願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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