【ADHD治療薬】アトモキセチン(ニプロ・ストラテラ)ってどんな薬?一周間飲んだ感想を効果と副作用を交えて紹介!

発達障害

はじめに

<span class="bold">マイマイ</span>
マイマイ

こんにちは!ADHDのマイマイです。

今回は処方箋でいただいたアトモキセチン(商品名:二プロ・ストラテラ)について、どんな効果があり、どんな副作用があるのか、わかりやすく解説していきます。

理屈だけではなく、実際に飲んでどう感じたか、副作用は重かったかなど、実体験に基づき細かく書いていきたいと思います。

そもそもADHDってどういう障害?

ADHDとは、先天的に脳の機能に偏りがあり、生きづらさを抱える「発達障害」の一つです。
具体的にADHDはドーパミン、ノルアドレナリン関係が関係する多因子疾患(多くの理由を内包する病気)とされています。

このドーパミンとノルアドレナリンは脳の報酬系と呼ばれる機能に深くかかわっており、そこに不調があると、ADHDの症状である、「おちつきがない」「集中できない」「ミスが多い」などを引き起こします。

ADHDについて詳しく、専門性の高い内容をまとめたレポートはこちらからどうぞ

関連記事:【ADHDとは?】当事者が丁寧にわかりやすく解説!発達障害の基本まとめ

アトモキセチンはなにをする薬?

先にある通り、ADHDではドーパミンやノルアドレナリンに関係する障害です。
その中でも、アトモキセチンはノルアドレナリンの働きを改善する薬です。

アトモキセチンは具体的に何をするのか、一言でいうと
「ノルアドレナリンの再取り込みを選択的に阻害する」
です。

ちょっと何言ってるかわからないですよね。(笑)
誰にでもわかるよう、丁寧に解説していきます。

ノルアドレナリンが、放出されてから効果がでるまでの流れを表すなら、キャッチボールをイメージしてください。

  • ピッチャーがノルアドレナリンを放出する神経
  • キャッチャーがノルアドレナリンを受け取る受容体
  • 使い終わった球を回収する球拾い

です。

通常では、ピッチャーのなげた球(ノルアドレナリン)はキャッチャーがキャッチし脳で使用し、ピッチャーが使い終えた球は、球拾いが回収することで、
グラウンドが余った球(ノルアドレナリン)だらけにならないようにしているわけです。
これがノルアドレナリンの「再取り込み」です。

しかし、ADHDの人の球拾いはすこし様子がおかしいのです。
なんと球拾いのやる気がありすぎるあまり、ピッチャーが投げたノルアドレナリンを回収しすぎてしまい、キャッチャーがノルアドレナリンを十分に受け取れない状態になります。

そうなると、脳はノルアドレナリン不足に陥り、ADHDの症状の一因になるのです。

その球拾い(再取り込み)を抑えるのがアトモキセチンです。
アトモキセチンが再取り込みを一時的にブロックすることで、ノルアドレナリンは正常に受容体に届きやすくなるため、
注意力・集中力・思考の切り替え・衝動のコントロールなどがしやすくなるのです。

アトモキセチンの効果と副作用

アトモキセチンは、ノルアドレナリンの再取り込みを抑えることで、脳内のノルアドレナリン(と一部ドーパミン)を増やす作用があります。

その結果、前頭前野という「考える・判断する・集中する」働きを担う部分が活発になり、
次のような効果が期待されます。

主な効果

  • 注意力・集中力が続きやすくなる
  • 気が散りにくくなる
  • 物事の順序立てや計画が立てやすくなる
  • 衝動的な行動(思いつきで動くなど)が落ち着く
  • 忘れ物やうっかりミスが減る

これらは一度に劇的に変わるわけではなく、効果が現れるまで数週間〜1〜2か月ほどかかることが多いです。
そのため、じっくりと服用を続けながら変化を見ていくお薬です。

主な副作用

どんな薬にも体の反応として起こりうる症状があります。
アトモキセチンでも次のようなものが見られることがあります。

  • 吐き気・食欲の低下
  • 眠気、または逆に寝つきにくくなる
  • 口のかわき
  • 頭痛
  • 動悸や血圧の上昇
  • めまい、倦怠感

※赤文字は私に出た副作用

多くは軽度で、服用を続けるうちに落ち着くことが多いですが、強く出る場合は医師に相談が必要です。
また、ごくまれに気分の落ち込みやイライラが強くなることも報告されています。特に服用初期は、周囲の人も一緒に様子を見ることが大切です。

マイマイはどうだった?【体験談】

薬の効果は均一に出るわけではなく、個人個人で効果の出方が異なります。
なので、私とまったく同じ効果が出る可能性は低いことを念頭に置き、一つのモデルとして、あくまで参考程度に体験談をお聞きください。

  • 1日目:はじめてアトモキセチンを服用。頭が熱いような違和感があり、眠気や常に頭が重たいと思えるような頭痛がした。
  • 2日目:頭痛はマシになったはものの、すごく眠気を感じた。
  • 3日目:眠気を感じるが、今までものすごく苦痛を感じていた「退屈」が平気になり、動きを止めて落ち着くことができるようになった。
  • 4日目:眠気に慣れ、副作用をあまり感じなくなった。いままで作業の時には作業用BGMをかけて、適度に気を散らしながらやらないと作業に集中できなかったのに、作業用BGMがノイズに感じるように(1つのことに集中できるようになった)
  • 5日目:頭の中の騒がしさが消え、いままで同時に3個くらいの考え事をしていたのが、一本化され、楽になった。

まとめ

いかがでしたか?

私はアトモキセチンの服用によって、かなりADHDの症状が改善されたと思います。
副作用は初めのころは重かったものの、数日すれば慣れてあまり感じなくなりました。

服用に不安を抱えていたり、服用を検討している方の参考になれば幸いです。
ぜひ分かりかった、参考になったと思っていただけた方は共有、拡散をお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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